嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

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自閉症で重度知的障害のある息子。虐待で支援学校に行けなくなってから早7年。傷ついた心は何処へ

話し掛けて言葉を教えて。。何時かエテと会話するんだ。。

母と子の時間

 

母とエテの二人でいる時間はとても長い。毎日一緒。もう12年、10月で13年だ

凄いね(゚д゚)(。_。)ウン! 親子なので気兼ねは無いし、特に飽きる事も無い

家の中の生活、『満足なの?』と聞かれればハッキリ言って答えはNOである。

エテを外に出して、外の色んな空気や風に触れさせてあげたいといつも思う

乗り物が大好きだから、今はまだ乗れないけどバスにも一緒に乗りたいね!

電車にも乗せてあげて通り過ぎる風景を一緒に見てみたいよ!

それに、それに、家計の為に母はちょっと働いた方がいいと思うの(`・v・´)

 

エテはエレベーターが大好きだ。スマホの動画でいつもエレベーターを見ている

母が運転出来れば何時でも店に連れて行けるんだけど。ごめん、役立たずの母で。

。。。そうだ!!連れて行けないならエレベーターを買えばいいじゃない!!

前にエレベーター付きの家をネットで探した事がある。3階建ての中古物件。

。。。。高すぎてそっ閉じしました!!ごめん、役立たずの母で。

 

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あれやこれや、色々思うのですが結局家で好きな動画見ているエテなのです

エテは動画を見るだけでなく、母が使う時と比べて数倍の携帯機能を見つける

子供って怖いもの知らずだから、見つけた機能は取り敢えず使ってみる

母の年だと、恐ろしゅうて恐ろしゅうて。。。とても使えましぇ~んとなる

彼が見つけて利用している機能は素晴らしく便利で面白い。。見てる分には。

母も真似してやってみるが【上手くいかん!どうなってるん、これ?】となる

子供って天才!エテって天才!天才ばんざーい!\_(^◇^)_/\(*^^*)/

 

ことば

 

エテは学校にも施設にも行ってない、行けない。友達がいるわけでもない。

人は、言葉を聞いて手話なら見て(ヘレンケラーは努力と根性)覚えていく

言葉を教える誰かが、話し掛けたり見せてあげたりする誰かが、必要だ。

その証拠に狼に育てられた少女は人間の言葉を話せなかったじゃないか!?

エテは毎日の殆どの時間を母と二人で家で過ごす。生まれてからずっとそう。

もし母が狼だったらエテの口から出る音は狼語だろう『ウゥー』みたいな唸り声!?

でも母は狼ではないので(多分)人間の言葉を教えている

 

エテは自閉症で重度の知的障害があるので言葉が上手く出てこない。

前に『少しづつ覚えた言葉はバケツに溜まっていって、バケツが一杯になって溢れてき

た時、言葉となって出てきますよ』と言って貰った事がある。

言葉について悩んでいた母にとって宝物となる大切な教え。自閉症児の秘めた可能性を

教えて貰った時。素敵で夢がある、俄然頑張っていこうと強く思えた言葉だった。

自閉症児だからって皆同じわけではない。子供一人一人が個性的でユニークで面白い。

反面、彼らは一様に繊細で、純粋で、幼く可愛い子供達だ

 

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自閉症の子供達がそれぞれ持っているバケツの大きさは皆違うのだろうと思っている。

言葉を覚えたり出てくるのがちょっと早かったりする子は小さめのバケツ。個性だ。

バケツが大きくてなかなか言葉として出てこない子もいるだろう。きっと慎重な子供に

違いない、それも個性だ。そしてここで重要な役割をするのが周りの大人達だと思う。

周りに人が居ても話し掛けたり、言葉を教えていかなければ狼少女と同じになる。

自閉症だから、知的障害だからと話し掛けたり言葉を教えていく事を怠ってはいけない

と思うのである。言葉を話せて発する事が出来る周りの人達が、頑張って丁寧に沢山言

葉を教えていく事が凄く凄く重要だと思う。どうせ分からないだろうと早口でぺらぺら

話すのでなく、ゆっくり、はっきりと繰り返し教えていく事、話し掛けていく事が自閉

症児の心のバケツを少しづつだが満たしていけるのではないかと思っている。

 

偉そうな事を言っているが私自身、言ってる事のどれ程が出来ているのか!?

分かっているのにきちんとやってあげれていない自分自身に、こうやって文字にする事

で発破をかけている状況なのである。許してm(;∇;)m ゴメン

 

何時か、必ず、エテと意思疎通できる簡単な会話で楽しみたいと思う母であった!