よく知らなかった自閉症
20数年前
仕事を辞めて家にいた私に友達から電話がありました。
同じ様に仕事を辞めて家にいた友達からでした。
『Mちゃんの子供、自閉症じゃないかな?遊んでても全然目を合わさない』
Mちゃんは仲の良かった共通の友達です
(自閉症?人と目を合わせないと聞いた事があるけどMちゃんの子供が自閉症!?)
自閉症の事がよくわからず友達の話に『そうなんだ~』としか返事が出来ません
わざわざその事で電話をくれたぐらいだし・・自閉症って大変なの?
友達は自閉症がどういうものかよく知っていたのでしょう
多分私と自閉症について深い話が出来ると思い電話してきたのだと思います
最期までただ『そうなんだ~』を繰り返す私と友達の会話は続かず、結局電話はすぐに終わりました
間もなくして私は夫の転勤でこの土地に引っ越してきました
友達ともMちゃんとも遠く離れてしまい連絡も途絶えてしまって、Mちゃんの子供が自閉症だったのかどうか結局わからないままです
息子、もうすぐ手帳の更新
それから時が過ぎ・・
生まれた子供が自閉症の診断を受けました
初めての診断は【軽度】でした
軽度なんだ!良かった!!良くなるんじゃない?治るんじゃない?
診断を受けた直後の自分の正直な感想です
軽度の上は普通になる・・・だからいつかは良くなる・・・
昔友達からの電話で自閉症の話を聞いた時、自閉症って人と目を合わさない人の事だよね!?とその程度の知識しかなかったそのままでした
知的障害を伴う自閉症・・・これは障害であり治るものではない
友達が『Mちゃんの子供自閉症じゃないかな』とわざわざ電話してきた意味がその時になってようやくわかりました
こうやって書いている今でも子供の障害をきちんと理解出来ているのか不安になります
【軽度】から【重度】になり【中度】になり、また【重度】に戻りそしてもうすぐ手帳の更新です
【軽度】なら良くなるね♪♪と思っていたあの時がちょっと懐かしかったりします
障害が治る事は決してありませんが、息子は成長しています
あの時は絶対無理だと言われていた事も多少は出来るようになりました
寂しい、悲しい、辛い、好き、怒りetc.・・いろんな気持ちや感情が芽生え、意思表示だってあの時よりも確実に出来るようになっています
知的障害があるから自閉症だから、だから成長しない!なんて事は絶対ないのですよね
息子は息子なりに頑張っているんだなあと感心する事ばかりです
そんな頑張ってる息子に贈る言葉
あなたは、あなたであればいい (マザー・テレサ )
息子と出掛けた時に咲いていた紫陽花(アジサイ)
大好きな花です
【紫陽花】と漢字で書くとより一層綺麗な感じがして好きです