嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

自閉症で重度知的障害のある息子。虐待で支援学校に行けなくなってから早7年。傷ついた心は何処へ

ヘルパーという名の・・・私の心が折れた日

ヘルパーを待ち望んでいた日々。

6、7年前になるでしょうか・・

ある日、我が家に来た人が言いました。

「エテ君にヘルパーとかどうですか」

「お母さんも年を取っていくだけだしエテ君のこれからの事も考えて」

 

それを聞いた私はどうしたか?

 

もちろん、二つ返事です

「お願いします!!!」

 

よく『ヘルパーさん使ったらどうですか?」と助言いただいたり

『ヘルパーさん頼むと楽ですよ!』と教えていただいたりします

 

私もずっとヘルパーさんを頼んでみたいと思っていました。

他のブログ等で障害のある子どもを抱えた親御さんがヘルパーを頼んでいる話は読んだ事があるし元々興味はあったのです

 

頑固で、無理にでも一人で頑張ろうとしている

私がそういう人間だと思っている方もたまにおられるのですが、正直私も楽したいのでございます

年も年ですから『楽させて~!楽したい~!』

それが本音でござります┐(´д`)┌ヤレヤレ

 

ですが、そう思っていてもエテが不登校になって人を怖がったり人と接触するのを嫌がったりするのを見ているとそう簡単にヘルパーも頼めないなあと思っていたのです

 

もし頼むとしても信頼出来る人じゃないとまたエテが怖い目にあって、それこそ本当に人を嫌うようになったら困るしエテも可哀相だし・・

そんな心配がずっとありました

 

ヘルパーを頼みたい、ヘルパーにエテをお願いしたいと考えてはいたものの正直ずっと悩んでいました

 

そんなところに、信頼出来る方から「エテ君にヘルパーどうですか?」って・・

 

二つ返事でお願いするしかないじゃないですか♪♪

 

エテに新しい世界、新しい道がひらける・・

 

ヘルパーさんがエテを誘って外に連れて行ってくれたり、ヘルパーさんがエテと遊んでくれているその間、私も少しだけ自由でゆっくりした時間が取れる・・・

 

私が長い間ずっとひとりで考えてきた事、描いていた夢がもしかしたら叶うかもしれない!

エテの自立の第一歩がやっときたのかもしれない!

 

本当に嬉しくて、私にとってもエテにとっても良い方向に事が運んでいくのではないかと、恥ずかしながらその方の前で涙を流しました

 

本当に本当に、有難かったのです

 

完全に心が折れた日

待ちに待ったその日・・

 

先日、ヘルパーの紹介をしてくれた方と一緒に我が家にやって来たヘルパーさんは女性の方でした

私はヘルパーさんを頼むのなら女性の方がいいなとずっと思っていました

何より、私がヘルパーさんといろんな話をしたいなあというのがあったのです

どういう事があって今の状況になっているのかという話、エテの近況報告そして私たちの生活は今どういう感じなのか・・

そういうところから始まって、これからエテの事をよく知っていただければいいなあと考えていたので話のしやすい女性の方が来てくれたのは本当に嬉しい事でした

 

この時以降、ヘルパーを頼む時には出来れば女性の方がいいですとお願いしてきました

もちろん、エテが男の子である故そうはいかない時もあります

 

いよいよ、エテとヘルパーさんとの初めての顔合わせの日が来ました

ずっと楽しみにしていた、待ちに待った日がやってきたのです

エテを連れて公園に行き私を含め4人で会います

 

話をすると気さくで優しくてとても良い方で、ヘルパーさんてこんな素敵な人たちなんだなあと感激しました

 

エテにも気軽に話しかけてくれてエテも徐々に打ち解けていったように思いました

 

エテがもう一人の方と遊んでいる時にヘルパーの方と二人で話す機会がありました

 

 

その時真っ先に言われた言葉・・

 

「学校からの書類(プリント)どうしてますか」

 

えっ!?となりました

 

ブログでも書いてきましたがエテが学校を休み始めてから毎週金曜日になると学校からプリントが届けられました

私がいない時にはポストに入っていました

 

教師の虐待にあったり

体調悪くて学校を休んでいる時に学校に来るように呼び出され、あげくに怪我をさせられたり

エテは学校や教師に対する恐怖心しかないし、私は学校や教師に対して不信感しかありません

学校側に何を言ってもどんなお願いしてもずっと無視され続けているのに、そんな学校が出しているお知らせとかどういう気持ちで見れというのか?

 

「学校に行けないエテの事を思うと辛くて学校のプリントは見れません」

「プリントを持って来てもらっても捨てるしかないので持って来ないで下さい」

とずっと学校側にお願いしていました

 

私にとって学校の書類を見るという事は、学校が考える以上に重い重いストレスになっていたのです

理解して欲しくて何回も何回もお願いしてきました

 

そして、やっと届かなくなりそれに対するストレスも消えたところだったのです

 

ヘルパーの方に突然学校の書類の話をされ、それは思いも寄らぬ事だったので驚きました

これこれこういう事情があり、今は持って来てもらわないようにしているとの話をしました

 

それに対して返ってきた言葉は

『学校の書類をまた届けてもらうようにしませんか?』でした

 

私の説明が悪かったのかともう一度事情を話し

「持って来てもらっても辛くて読む事が出来ない、取っておく気持ちにもなれないので心苦しいが捨てるしかない。捨てるだけの物を持って来てもらってもストレスにしかならないし申し訳ない」

 

再度の返答は

 

 

「私に免じてお願い出来ませんか」

 

 

私に、それ以上何が言えましょう

何もありません

「では、それでいいです」

 

彼女は微笑み

『良かった、じゃあ私から学校の方に連絡しておきますね』

 

それからまた学校からの書類(プリント)が届くようになりました

その後、私の方から学校に再びそれを拒否したかどうか・・

(結局、エテがその方と二人で出かけた事はありませんでした)

 

何故、この方がそういう話をしなければならなかったのかわかりません

学校側がこの方にどういう話をしていたのか?聞きませんでした

 

私が書類を受け取らない事は学校にとっては都合の悪い事であり、それを受け取るようにお願い出来る立場にこの方がいるという事だったのでしょう

 

我が家にエテの事で来る人は100%学校絡みの人達です

エテが長年不登校である事も知っているであろう人達ばかりです

 

ですが、我が家に来て

『エテ君の事、大変でしたね』とか『エテ君辛かったですね』とか『お母さんから不登校の詳しい事情を聞きたい』とか、そういう話をしてくれる人に今まで一度も会った事がありません

 

学校側からは少なからず何らかの話を聞いている筈です

その話だけを信じて我が家に来る人達ですから、私から話を聞く必要もないという思いなのでしょうか

 

私から話を聞いてはいけない、私の話を信用してはいけないとでも言われているかのような不自然な対応ばかりです

 

もしかしたら、エテの不登校はよくいる学校嫌いな登校拒否児と同じようなものだ!とでも聞いているのかもしれません

 

 

 

私が長年夢を見ていつかエテと自分の為に叶えたいと考えていたヘルパーという希望。

私やエテにとって希望となる筈のヘルパーとはいったい何だったのだろう?

 

ヘルパーを頼みたい、お願いしたいと思ってもこういう事になってしまうのかと・・

余計なストレスを増やし、そして人間不信にさせられてしまうだけなのかと・・

 

本当に心が折れた出来事でした

 

 

『学校の書類をもらうのはそんなに嫌な事なのか?そんな大した事でもないのに何のストレスを感じるのか?』

 

そう思う人がいるかもしれません

他人からしたら小さな、ちっぽけなどうでもいい事に思えるかもしれません

 

 

私は元気に学校に通っている子供たちを見るのが、今でも辛いです

学校からの書類(プリント)を開くのが、見るのが今でも辛いです

 

 

学校が第三者に頼んでまで書類(プリント)を我が家に運びたかった理由は何だったのでしょうか?

 

教育委員会への報告のためでしょうか

 

学校は不登校児の為にこれだけの事をやってますよという感を出すためでしょうか

 

 

エテが安心して生きるために、心から信頼出来る人を探してあげたいと動き始めていた矢先の出来事でした

こういうところにまで保身の為に絡んでくる学校、不信感はますます強くなっていきました

 

 

悲しい事です

 

 

 

ヘルパーって誰のために、そして何のためにあるのか・・

 

 

実は、今もわからないままです

 

 

 

君に見えているもの・・

それは真実なのだろうか・・

どれだけの嘘で出来ているのだろうか・・