前に進めない
学校に拒否反応を示し始めてからのエテはどんどん後退していった。
慣れるどころか心も体も遠くへ遠くへ行ってしまう。学校から離れていった
それでも熱や喘息の兆候が無い限りは淡々と行かせるしかなかった
休ませた方がいいのか?このまま行かせて慣れさせた方がいいのか?
これでいいのか?どうすればいいのか?悩みながらの手探り状態。。。
体調面は家の方で管理出来るが、何と言っても学校を嫌がっている。。
学校での様子は、エテが何一つ話す事が出来ないので、全く分からない
結局何が原因なのかが分からず先生にお任せするしかないと思った。
先生なら色んな子供達を見てきているだろうし、こういう時の対処法も
きっと分かるに違いない。先生の方には詳しい事は話さずに通わせた。
母はエテの中で起きている変化や拒絶をまだ先生に話す事が出来なかった
ある日の連絡帳に、“エテ君は朝、ぶつぶつ言ってました。”と書いてあった。
エテがぶつぶつ言う時は何かがある時だ。今でもそう。いい調子ではない。
エテの気持ちの中で何があって、ブツブツ言っていたかは結局分からない。
学校に通えている時に先生から聞いたエテの様子は、
『ペンを使う時に蓋をしなかったので注意したらちゃんと出来ました^^』
『シーツ遊びが好きですよ^^』(家では毛布でやってあげた)
『シャワーが出来たご褒美の遊び時間が一番好きです^^』
『給食でトンカツを食べました^^』
『牛乳は無理に飲ませていたけどやめておきます^^』
『手動のシュレッダーが好きで沢山やってました^^』
これぐらいだった
そう言えば、日めくりカレンダーの話もしてたっけな。。。
前に進めない。エテは完全に前に進めなくなっていた。
話せたらいいのに。。話してくれたらいいのに。。。
無理な事は分かっている。百も承知だ。。。
自閉症です。知的障害が有ります。話す事は、多分出来ないでしょう。
そう診断された時から覚悟は決めていたじゃないか。。。
でも、でも話して欲しいよ。話して欲しかったよ。。。
君の心の中で何が起きているのか、その起きている事を母に話して。。。
先生
入学式の時に初めてお会いした担任の先生
気さくでサバサバしていて何でも話せそうな、何でも相談出来そうな印象。
頼りがいがありそうで、この先生ならエテを任せられそうだと思った
初めてどこかに通わせるのに不安より安心感があったほうがいい
担任の先生には安心感があった。そんな気がした。大丈夫だと。。
『凄く良さそうな先生だね。気さくで良い感じだね』と家で皆で喜んだ。
*何も知らないのに偉そうな事を勝手に思っててすみませんです*
私は直ぐに好感を持った。この先生にエテは1年間お世話になるんだね
良かった。ホントに良かったね、エテちゃん!!ちょっと浮かれた気分
この先生の教えの元、これからエテと共に頑張って行こう!!!
全てが上手くいきそうな気がした。上手くいくよ。この先生となら絶対に。
絶対に上手くいく。。他力本願もいいところだった母。情けないね
一生懸命でいい先生だったよ。。。
【可愛らしい花】