怪我
エテは1年生の6月に怪我をした。入学して僅かしか経っていなかった。
1年生になり
「これから楽しく、ゆっくりでいいから頑張ろうね」
そう励ましていた矢先に起きた、出来事だった。
たまたま学校に行った時に負った怪我だった。
いや、たまたまではないな・・
体調が悪く学校を休んでいる時に、担任に『学校に連れて来てください』と呼び出されて負った怪我なのでたまたまではない!
右手の親指の爪が剥がれる怪我
爪が剥がれるって拷問かリンチの世界でしか聞いた事が無い
爪のほんの一部分だけが辛うじてくっ付いている状態だった
(車でエテを学校に送って行ってくれた知人が直ぐに病院に連れて行った)
爪が完全に剥がれて取れない様にブロック注射をして皮膚と軽く縫い合わせる
取り敢えずの応急処置。いずれは枯れて必要では無くなってしまう剥がれた爪
産まれた時からの小さな爪は、エテとはたった6年の付き合いだったね・・・
化膿止めの消毒をして包帯を巻いてその日は帰ってきた
小さなエテが一層小さく見えた。本当に本当に痛々しい姿だった
哀しいね。。。
次の日からは毎日病院に通い消毒をして包帯を替えてもらった
新しい爪が生えてくれば、縫い合わせてある爪は自然と浮いてくるらしい
そうなるまではなるべく縫ってある爪が剥がれない様にしておきたかった
水にぬれると剥がれやすいという事だったので濡らさない様に凄く気を付けた
気を付けてはいたが、如何せん右手の親指であり話の分からない重度知的障害児
やっぱりと言うか何と言うか・・水で濡らしてしまい途中で完全に剥がれ落ちた
結局、新しい爪が生えてきてもう大丈夫だろうと思えるまで半年近くかかった
怪我をした日から、エテが学校に行く事は二度となかった
今でも学校を怖がるエテの気持ちを学校側は誰一人理解していない
怪我をするまでの経緯、そしてその後の学校側の対応等はまた書いていきます
小さくて可愛らしい花
可憐で儚くて力強いところは見習わなきゃ