嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

自閉症で重度知的障害のある息子。虐待で支援学校に行けなくなってから早7年。傷ついた心は何処へ

重度知的障害・自閉症、13歳。息子の人生半分以上が不登校・引きこもりなり

 

息子よ、君は支援学校で輝けたか?

 

最近夜がちょっと涼しくなっているので息子と夕方過ぎに買い物に行く事が多い

買い物は歩いて行ける距離の所にしか行けないのでほとんど毎回同じお店

昼間の暑い時間に行くと帰りが大変である

重い買い物袋を3つも4つもぶら下げて帰らなければならず熱中症で死にそうになるので(嘘だけど)夕方行く事に決めている

息子に声を掛けると行くと言うので暗くなりかけた道を、ちょっとだけ涼しい風を受けながら二人でてくてくと歩いて行く

ほんの少しだけど幸せな時間

どこの家でも夏休みといえば子供とどこかしら出かけるのだろうが我が家は何も予定がない

夕方の二人での買い物の時間を幸せだと感じられるのでまあ良しとしよう

何という安上がりな幸せ・・・フッ。どうよ!?

 

店に行くと夏休みだからか普段見かけないような親子連れを時々見かける

昨日は中学生らしき男の子とお母さんが来ていた

そう言えば夏休みももうすぐ終わりなんだね・・

 

息子が甲高い声でひとり言を言い続けるのでその男の子は不思議そうに何度も何度も息子を見ていた

 

声が大きく、言ってる事もよくわからないので色々と確かめたくなるのか!?

 

年が近いからよけいに気になったのかもしれない

 

あるいは手がマジックで黒く塗られていたから不気味に思ったか!?

それでも左腕はほとんどが黒マジック色なので(消すのが追い付かない)薄手の長そでを着せてきたのだけど・・(´・ω・`)

 

 

(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)うんうん!あまり見た事のない珍しい生き物だよね!?

でもこれ、うちの坊っちゃんなんだわ!?

そんなにじろじろ見てるとお母さんに言われるよ!?

「失礼だからやめなさい!!」って。

って・・お母さん!?お母さん!!!

あなたもじろじろ見てたのか~~い!?( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)

 

目立た~ぬように~♪♪(河島英五、「時代おくれ」の歌詞)

なるべく目立たないように、出来れば透明人間の様にひっそりと買い物したいのに・・・

 

目立ってしゃーないんだ・・君といる時は・・・いいけどさ・・。 

 

そんなこんなで買い物を済ませ帰り道で飛び跳ねる息子を見ながらふと思った

あれ!?この子輝いた時期ってあったのかなあ!?

子どもって学生時代、一度ぐらいは輝く時ってあるんじゃないのか!?

遠い昔に通った支援学校で少しでも輝いたのかなあ・・いやあ、ないよなあ・・

 

店で出会った息子と同年代の親子連れを見たからなのか・・急に寂しさを感じる

 

この子にとって唯一行けた支援学校

そこは君にとって輝ける場所ではなかったんだよね

 

母親と楽しそうに会話をしていたあの男の子は学校に行く事が出来て、そしてきっと輝ける瞬間があるのだろうな(部活帰りの様な格好だったし)

 

学校って行ける子にとっては、こんな楽しい学びの場はないだろう

 

あれ

 

我が息子、何で学校行けなくなったんだっけ・・

 

 

 

 我が息子の人生、半分以上が不登校

 

6歳の時から不登校の息子

支援学校に行けたのは入学してから約3か月

体調崩して休んだ日を除けば実質何日ぐらい行けたのだろう

 

10月が誕生日なのでまだ7歳にもなっていなかった

今、13歳の息子

1年生の7月に怪我をして休み始め、不登校になって7年が過ぎた

 

息子の人生の半分以上が不登校という悲しい現実

7年か・・7年って短くない

 

だって、赤ちゃんが生まれてから小学校に入学する歳って6歳だものね

 

いろんな事があり過ぎて一言では言い表す事の出来ない日々

 

悔しく辛いと思う事も多かった息子と過ごしてきた引き籠り状態の7年間

 

息子の行くはずの教室に息子の机等が用意されている事、そして知人の事故入院でお見舞いに行けないのであれば息子を一時的にでも預ける所があると声を掛けて下さった事、大変嬉しく感謝し希望が持てる出来事であった

 

 

だが・・

 

だが、私にはわかっている

 

息子は・・息子はきっとどこにも行く事は出来ないだろうという事を。

 

私が努力をして物凄く頑張ったからと言ってどうにかなるものではない

 

正直な事を言えば私にはいまだに学校に対する不信感がある

しかし、私の不信感はいつだってどうにかなる程度の事だ

相手の真摯な態度で自分はいつだって変わる事は出来るし、不信感が信頼に変わることだってあり得る

 

では息子はどうか

 

息子の学校に対する恐怖は消えない

7年経ったのに、消える事がない

最悪なのは・・息子は人が嫌いになってきているという事

学校での虐待の記憶が、数年経ち息子を人間嫌いにさせていった

 

学校に対する恐怖が消えない限り支援学校に行く事は出来ない

 

支援学校に再び行く事が出来、そして一時預かりの施設に行く事が出来れば私は心身ともにとても楽になるだろう

 

しかし、息子はきっとどこにも行けないだろうなあと考える時・・

親切で、心優しい人々に感謝しお礼を言い、期待させるような言葉を発した事を申し訳ないと思う

 

 

息子のまだ短い人生、その半分以上が人と接する事のほとんどない不登校で引きこもり

 

そして、それはまだこれから先も続いていくであろう事

 

人間嫌いのまま、このまま大人になってしまった時に・・私は多分もういない世界

 

息子はどうやって、どうやって生きているのだろう

 

 今はその日その日をいっしょに生きて行けばいい

 

自分が一年一年、年を取るごとに不安になり歯がゆく感じる息子の人生

 

 

簡単に思うようにはいかない重度知的障害・自閉症の息子の人生

 

 

そして

 

 

 

自分の人生

 

 

 

 

  

小さき頃の我が息子

 

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 Hey! Baby

 

 

 そんなに急いでどこ行くの?

 

お茶しない?

 

美味しいたまごボーロあるよ?