嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

自閉症で重度知的障害のある息子。虐待で支援学校に行けなくなってから早7年。傷ついた心は何処へ

必ず学校にいるから!休んでいる息子を呼び出した担任の嘘

必ずいるから!という嘘。

体調を崩し、精神的にも追い込まれていた息子を休ませた日の事です。

その日私は腰が痛く、あまり動くことが出来ずにいました。

ちょうど休みだという知人が、頼んでいた荷物を届けに来てくれたので息子の様子も少し見てもらっていました。

その時に、担任がいつもの様に家に来ました

私は直ぐに動く事が出来ず、知人が出て担任と話をしていました

担任が帰り、私のところに来た知人が言いました

「子供を学校に連れて来るように言っていた。子供を学校に行かせないのは親として問題がある、親の責任だと言っていた。担任が必ず学校にいるから連れて来いと言っていた」

 びっくりしました

息子は体調を崩して休んでいるのです

学校には休む旨、連絡をいれてあるのです

 

息子が休む度に家に来ていた担任でした

最初は、熱心で息子を心配して来てくれる優しい先生だと思っていました

 

息子は身体が弱く、喘息の発作も度々起こしていたため保育園も見合わせたぐらいです

入学して体調を崩す事も多くなり休みも増えていきました

 

担任は家に来ると「学校にいてもやる事がない」、「今は生徒が息子一人だから面倒見れるけど、他の子が入って来たらそうはいかない」と言っていました

実際、先生一人息子一人だったのでやる事がなかったのかもしれません

担任の立場からしたらやる事がなく、暇で毎回息子を見に来るのでしょうが私達からしたらたまったものではありません

 

息子は学校を休んでる時も毎回担任に会わなければならず怖がり嫌がりました

また、家に来た担任は私を病気扱いし病院に行けとしつこく言いました

自分が息子を見ているからその間に病院に行って来いと。

病院に行けと言われ続け休ませる事さえ嫌になり、担任が来るのが憂鬱でした

 

 そんな時に起きた呼び出しでした

学校を休ませるのは体調が悪いからなのです

入学してまだ1,2か月しかたっていない時期です

身体の丈夫でない子が、この時期に体調を崩し休むのは仕方のない事ではないのか・・そう思っていました

それが「学校に子供を行かせないのは親の責任、親の問題」だと言われ、私は物凄く動揺してしまったのです

私がもし一人でいたら連れていく事は出来なかったでしょう

ですが、担任と話をした知人は車の運転が出来ました

そのため知人なら息子を学校に連れて来られるだろうと、担任は判断したのだと思います

私自身が体調悪く、気が弱っていたのもよくありませんでした

担任の、親の責任という言葉を深く考えてしまったのです

知人に「時間があるなら子供を学校に連れて行って欲しい」と頼みました

 

古くからの知り合いで、車の好きな息子は時々乗せてもらっていたので疑う事なく知人の車に乗り学校へ連れて行かれました

 

知人も好きで連れて行ったわけではなかったのです

 

担任が必ず居るという言葉を真に受け、待っているのならばと連れて行ってもらいました

 

何をして過ごしているだろうか?知人がいっしょだから大丈夫だろう・・

 

そう考えていた時に、知人から電話がありました

 

「怪我をしたらしい」「爪が剥がれたらしい」「今、保健室に言ってるらしい」「病院に連れて行くようにと言われた」

 

いっきに、そう言われました

 

何事もなく少しの時間過ごして帰って来るだろうと信じて、送り出しました

まさかの電話の内容でした

 

「担任は?」

 

真っ先に私が聞いた事です

 

「自分が必ずいるから連れて来い!と言っていた担任は?」

 

知人から帰ってきた驚きの返事・・

 

 「いない。見ていない。一度も顔を出してない」

 

 私は、ただただ怒りに震えました

 

担任は、嘘をついてまで

 

嘘をついてまで休んでいた息子を呼び出したのだろうか

 

何故、そこまでして呼び出したのだろうか

 

何の目的で、何のために、何の意味があってそういう事をしたのだろうか

 

私が、今でもわからない事です

 

担任に聞いてみたい事です

聞きたい事です

 

息子の為に、聞かなければならない事なのです 

良心

あれから、担任は一度も息子に会ってはいません

息子が学校を休むと「やる事ないから」と、あれ程頻繁に訪問していた担任も、あれっきりです

 

息子に、説明して欲しいのです

 

息子に、何故あの時呼び出したのか説明してほしいのです

 

自分が必ずいると嘘を付いてまで息子を呼び出したそのわけを、私に説明して欲しいのです

 

私達の時間はそこで止まってしまいました

そこから7年間、私達の時間は止まっています

 

真実を何も語られる事なく、置き去りにされたままの息子の時間は止まっているのです

 

 何もわからないまま時を過ごしている息子に、真実を語ってくれる良心を持った人間は学校にはいないのでしょうか

 

息子の事を隠し、逃げ続ける人達はどこかに置いて来てしまったのですか

  

良心・・・障害があり何もわからない息子に、見せて欲しいと願っていたものです

 

  叶いませんでしたが・・・

 

 

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一瞬、日本じゃないように見えました

 

14年前の、9月25日に家族が撮った写真です

 

後一か月で息子が生まれる予感・・・

 

君も幸せになっていいんだよ