障害児を抱える親の覚悟
母子家庭で子供を育てながら不治の病になった方の話です。
私と同年代で、我が家と同様母子家庭で頑張っていた女性でした。
突然に病気になってしまい途方に暮れる女性に自分が重なり、回復する事を祈っていました。
ある時、その方には障害のあるお子さんがいる事を知りました。
障害のある子供の将来を考えた時に施設で面倒を見て貰う事が良いと考え、施設に預けているとの事でした。
障害のある子供の将来を第一に考えるからこその親としての思い。
自身が病気になった時に障害のある子供を施設に入れておいた事はとても安心出来る事だったようです。
今、自分がこの世からいなくなったとしても障害のある子供は施設で面倒を見て貰えるという安心感・・
自分が旅立つ前に必ずやっておかなくてはならない、障害のある子供にしてあげられる親としての最後の優しさ、そして覚悟。
障害のある子供を持つ親にとって、その子の将来は本当に気がかりで心配で不安しかありません。
雛菊の花言葉【希望】
エテの将来を本気で考えよう
重い知的障害のあるエテが1人で生活出来る事など100%ありません
学ぶ場を追われ行き場を失ってしまっている状態のエテに、果たしてどの様な将来が待ち受けているのか今の私には想像がつきません。
障害児エテの将来を考える時、私も親として本気で行動を起こしていかなければならない時期に来ているのだろうと思います。
優しさと覚悟、そして別れ
生ある限りいつかは訪れる悲しい出来事を最小限にしていくためには、私が行動を起こしていかなければならない事はわかりった事ですね
以前は【自分が死ぬ時にはエテも一緒に連れて行こう】と本気で考えていました
情けなく悲しき事です
自分がいなくなった後のエテを思う時、絶望しか感じられなかったですから。
でも、本当にそうなのだろうか?
自分がいなくなった時、その悲しみはエテの心の中にずっと残るだろうがエテにはエテのたくさんの楽しい事、嬉しい事、わくわくする事が少なからず待っているのではないだろうか?
いずれにしても・・
私より大きくなり、私よりも格段に力の強くなったエテをどうこうしようなんて全くもって無理な話でして・・
自分が死ぬ時にはエテも一緒に連れて行こう・・なんて今では笑い話ですわ
大きく強くなったエテは頼もしい限りですが、親としてやっておかなばならない事はまだまだ山ほどあります
考えて、行動を起こす・・当たり前の事ですがそろそろ頑張ります!!
エテよ、待ってておくれ
エテ、君の夜は明けたのかい・・・
2014年1月3日の日の出です
早起きして車で走って、なんとか撮る事が出来たお正月の日の出です
お天道様は誰のところにも平等に顔を出してくれます
見れる人、見る事が出来ない人、いろいろあるでしょうがそれでもお天道様は分け隔てなく出て来てくれますね
エテが学校に行けなくなって長い年月が経ってしまいましたが、お天道様はエテを照らしてくれているのかなあ・・・
お天道様、さぼってないかい!?
素通りしてはいないかい!?
そんな事さえ思ってしまう程、エテに関してはどんよりとした月日を過ごして来ましたね
先に進む時、進もうと思う時、過去というものが出てきてしまいます
明日から頑張ろう!と決意した時・・
傍をとても懐かしい風が吹き去っていき、その懐かしい時代に気持ちや感情が飛んで行ってしまうのです
自分の感性や感受性の強さは普段はとても好きなところですが、時にはそのせいで心が押し潰されそうになってしまいます
季節ごとの風が吹いたり花々や木々の香りが漂ってくるとき、雨上がりの街並みを見た時、夕暮れの空を見た時、真夏の眩い陽の光を見た時etc.・・・
その時々のほとんどが、懐かしさからくる哀愁でいっぱいになってしまいます
ところで・・
エテの夜は明けたのかい!?
そんな言葉が、夕暮れに吹いている風に乗って耳の横を通り過ぎていきます
まだ明けてはいないよ・・
いつ明けるのかさえわからない・・
心の中のつぶやき・・
夕暮れ時はとても寂しく、危うい自分がいます
でも大丈夫!!
決して病んでいるわけではありませんから