嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

嘘の無い世界☆それは☆彼の世界

自閉症で重度知的障害のある息子。虐待で支援学校に行けなくなってから早7年。傷ついた心は何処へ

母と知的障害の息子・・有難いけど困る事、困るけど有難い事

母の為にやってあげたい事

まあ子供が一生懸命やってくれようとするので嬉しかったりはするのですが・・

 

毎朝目覚ましに熱いお茶をいれて飲みます

以前、子供とスライム作りの洗たく糊を買いに行った時に急須を見つけたので買ってきて、それにお茶のパックを入れます

 

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私は物凄く猫舌なので熱いお茶を入れても直ぐには飲めず少し冷めるまで待ちます

ところで、我が家にはお茶を入れて飲む母に異常に興味を持つ人物がいます

息子です

彼は私の飲むお茶が気になるらしく後ろからじーっと見ています。お茶の監視人です

お茶を入れる時は湧きたての、沸騰したての熱いお湯を入れます

が、私は猫舌なのでちょっと冷めないと飲めないのです

子供の時、炊き立てのご飯が熱くて嫌で嫌で母に『ご飯炊く前の冷ご飯を私にとっておいて』と毎回頼んでいたぐらいです

他の家族が炊き立てのご飯をはふはふ言いながら食べてる時に母が嬉しそうに冷ご飯を渡してくれるのです。母も私も幸せな瞬間(*'▽')

熱いラーメン!?当然、氷入れます!!邪道!?そんなんしらん( ̄⊿ ̄)

 

彼は傍に来て熱々の急須のお茶を大きめのカップに入れてくれます。なみなみです

嬉しいです。が、ほんとは、少しづつカップに入れて冷ましながら飲みたいのです

私がお茶を入れている一連の行動を毎日見ていて惹かれたらしく、自分もやりたい!やってみたい!と思ったのでしょう

彼は“お茶は熱くなければいけない”という事に気付いたらしく、それを気付けた事に喜びを感じているようでした

 

急須が空になるとお湯を沸かしに台所へ行き、沸騰したお湯を急須に注ぎ入れ持って来てくれます

無言でテキパキと、せっせとよく動いてくれる孝行息子です

熱湯を注いだ急須を私の前に持ってきたら、それから彼はチェックを始めます

何のチェックかって!?

さっき注いだカップのお茶が冷めていないかどうかのチェックです

そりゃまあ、さっきより多少は冷めますよね

でもまだ私が飲むには熱いのです!熱いのよ・・冷やしてるの!冷やさせてぇ!!

でも、彼は気に入りません

少し冷めかけたカップのお茶が気に入らないのです

彼は・・お茶が冷める事を許してはくれません、決して許してはくれないのです。

気に入らなければ彼はどうするか?

お茶の入ったカップを、こぼさないように腰曲げながら慎重に慎重にレンジまで運び温めてくるのです。私の了解も得ずに、勝手に・・・

 

まって!いかないで!

わたしのお茶~まだひと口も飲んでない~~(´;ω;`)

 

温められたお茶は再び私の目の前のテーブルに置かれます

熱湯を注いだばかりの熱々急須と、まだ熱いのにレンジでよりいっそう熱くされたカップが並んでいます

お茶を常に熱くしておく事が母のためだと思っている彼は何度でも温度のチェックをし、そして何度でも温めに行ってくれるのです

彼の様子はというと・・いい事をしていると思っているので満足げな“ドヤ顔”です

 

カップが言ってます 

『・・冷める気がしねえ』

 

ありがとう、ありがとう!!あなたの優しさに感謝します!ありがとう(泣)

 

孝行息子よ、母がお茶を飲めるのはいつ頃になるでしょうか

 

いや、それよりも・・・

 

母が熱いお茶を飲めるように猫舌を改善したほうが早そうですね

 

 

 芸術かいたずらか・・

子供はいつもマジックを持っています

夜はマジックを握ったまま眠っているし、外出の時はふたを取ったままのマジックをズボンのポケットに忍ばせています

書く事が好きだという事もあるのですが、マジック等の書く物を持っていると気持ちが落ち着くという効果もありそうに思います

マジックを持つこと自体はいいのです

マジックですから持つだけでは意味がありません

彼は書けそうな場所を見つけるとどこでもササっと書いてしまうのです

家の中ならまだいいのですが(ホントは良くない)家の外でも書いてしまうのです

玄関のドアとか外の壁に書いてしまうのです

私に見つかると怒られてやめさせられるので私の目を盗みササっと書いてササっと戻って来るのです

消せる道具を持って消そうとしましたが黒く広がってしまい余計に汚くなってしまいました

そんな落書きに対してどんな言い訳をも許してくれない方がいます

私の住んでいる集合住宅の管理事務所の方です

当然です、借りている住宅ですから落書きは許されません

事務所の方が用事があって我が家に訪れる度に怒られていました

 

『落書きが酷い。イタズラが過ぎる。』と。

 

すいません、すいませんと毎回謝るしかなかったのですが・・

ある時、我が家に来たその方がニコニコとしているのです

心の中で(良かった、今日は機嫌が良いみたい(≧∇≦))と嬉しくなりました

その日、その方はずっとニコニコしていて子供の落書きの事には一言も触れませんでした

帰った後に私はホッとしながらもちょっと不思議な気がしました

前回までは子供の落書きの事できつーく怒られていたんだけどなあと・・・

まあその事も直ぐに忘れ何かやっている時にふと鏡を覗いてギョエ~ッとなりました

管理事務所の方が怒るどころかニコニコしていた理由がわかりました

 

これです

 

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前回の写真の使いまわしですが(笑) 

 

私のおでこは広く立派です(ハゲてるわけではない)

その上丸いので子供の描きたいという気持ちを刺激するのでしょう

確かにおでこに何かやっていた様な気はしたのですが気にもしませんでした

 

おでこには大きな文字で【まま】と書かれていたのです

完全に写真のまんまです

事務所の方は、ドアをノックして出てきた私のおでこの落書きを見てニコニコしていたのではなくきっと吹き出しそうになるのを我慢していたのでしょう

 

『被害はドアや壁だけでなく、お母さん!あなたもでしたかプププッ (*^m^)』みたいな。

 

それからはその方から落書きの事で怒られる事はなくなりました

人に迷惑をかける落書きは褒められる事ではないですが、その時だけは我が子に感謝しました

 

“ママのおでこにままって落書きしといてくれてありがとう”と・・・

 

 

【格言】

落書きは母の身を助ける  byまま